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2008年 10月 26日 日曜日

3900万画素世界を体験(水島晃一)

 

 土曜日の午後、HASSELBLAD Photo Club主催「秋のスタジオ・デジタル撮影会&セミナー 」にお邪魔しました。3900万画素センサーを使用したH3DII-31がどんな画像をはき出すのか、興味津々です。会場は目黒にあるIMAGE STUDIO 109、武間部長らが作品出展している「Shinc project 1 写真売りましょう!買いましょ!展」会場のギャラリーコスモスの近くにある大規模な撮影施設であります。

←こちらが今回使用した機材です。H3DII-39およびHシステムレンズから取り込まれる大きな光の口径サイズにより、現在入手できる最大面積のイメージセンサー(49mm×36.7mm)の活用が可能になるそうで、センサー・サイズはフルサイズ35㎜カメラセンサーのなんと2倍以上になります!! 「2ば〜い2ば〜い」と思わずジェシーも驚きそうですが、ピクセル数もピクセルサイズも大きく設計されているので、きめ細かい諧調表現が可能とのこと。う〜ん、早く撮影してみたい!
←こちらが撮影会用に用意されたHCレンズたちです。センサーがでかいのでレンズも35mm用と比べてかなり大ぶりです。当然、お値段もそれなりにします!!
↑撮影会のひとコマ、最初の被写体は花です。フォグのフィルターを使えばシルキーでソフトな表現になります。撮影したデータは横に設置されたモニターで逐一確認できます。

 今回の撮影会&セミナーではモニター、プリント、ライティングなどデジタル撮影で重要なワークフローを一通りおさらいします。ケイジュ先生の前説で、ダイナミックレンジについて興味深いお話をうかがいました。一般的にネガはポジよりダイナミックレンジが低く、それは人間の目に一番気持ちよいレンジ幅が5絞り半程度ということにも関係していること。実際、狭いレンジ幅を表現するためのフィルムも存在したそうで、たとえば10絞以上のレンジ幅を再現しただけの写真を見ても緩くていまいちに感じるそうです。今回使用するシステムは12絞り半以上のダイナミックレンジがありますが、そこに緩やかなトーンカーブをかけてやることで気持ちよい画像になります。その実用例は後述のHASSELBLADを被写体にしたブツ撮りで説明していただきました。

←ブツ撮りしたHASSELBLADの作例を使って指導する講師の佐藤ケイジュさん。クロームのハイライトが白飛びせず、かといって黒の革しぼの階調もしっかり再現され奥行きのある表現です。

 上の作例では、ハイライトと暗部の表現について説明していただきました。ダイナミックレンジが低い機材で撮影した場合、画像の黒つぶれを後処理で持ち上げるとノイジーになったり画質が低下しますが、広いレンジ幅の機材では画質は低下しません。写真全体にメリハリを出し心地よくするためトーンカーブで下げてあるだけで、持ち上げれば暗部のデータがきちんと存在しているそうです。

←HASSELBLADをブツ撮りしたセットです。両側からトレペをはさみ1灯ずつストロボが当てられています。

↑←ストロボには蜂の巣状のキャップがはめられ、広い範囲に光が回らないようになっています。これによって遠くの方ほど明るく見せて遠近感を出しています。『デジタルカメラマガジン 2008年11月号』表紙用の写真もこの手法を使って撮影されたそうです。

 花、ブツ撮りと続いたプログラム、最後はモデル撮影会です。モデルの登場に参加者のボルテージも次第にアップ! 3900万画素がたたき出す肌の階調表現の威力はいかに! 私も慣れないモデル撮影にチャレンジしてみました。

↑←モデル撮影会は大型ストロボ一灯炊きのシンプルなライティングで行われたました。左写真の右下、棒状のものはモデルに風を当て髪をなびかせるためのブロアーの先端です。
↑撮影結果を確認するモデルのなつみちゃん。どうやらお気に入りの1枚をみつけたようです。

←撮影したデータを選んでJPEGに展開したものを1点いただきました。他のみなさんは、元気系やスマイル系を選ばれていたので、あえて大人っぽいアンニュイなカットをチョイスしてみました。
101_model02.jpg
↑JPEGに展開しているもののオリジナル画像はサイズが大きいため、部分的に等倍データをお見せします。以下文中太文字は上写真それぞれ黄色い部分の等倍画像にリンクしています。目元は髪の毛からまつげまで1本1本見事に解像しています。リップの艶、柔らかな産毛の質感まで表現された口元手の甲はハイライトも白飛びせずに肌の質感が存分に出ています。ステッチの糸だけでなく、衣装を見ると繊維のひと織りひと織りまでわかります。

↑RAWデータは1枚50MB以上あり、全部の撮影画像を現像していたら夜が明けてしまうので、参加者にお気に入りの1枚を選んでもらい、現像・プリントアウトをしました。使用したプリンターはエプソン PX-5800、用紙はUltraSmooth Fine Art Paperというゴージャスな組み合わせです。

 4時間に渡り行われた撮影会&セミナー、3900万画素の世界を存分に体験させていただきました。プロフェッショナル用途の機材ゆえ、なかなか普通の人がポンと購入できる代物ではありませんが、有料レンタルが利用できるなら、写真部など愛好家の団体で撮影会などやってみても楽しそうです。それにしても、大きなファインダーでモデルさんと向き合うのは非日常的な体験で、けっこう面白かった♪ (水島晃一)

●本日のはみ出し写真

 今回撮影に使ったズームレンズは取材やスナップ用に手に入れたタムロン SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACROです。今年の9月中旬にモーターを内蔵しないこのタイプは製造中止となりましたが、量販店に残っていた在庫で最後の1本をみつけてゲットしました。ハンドリングも快適で写りも良好で満足なり。

←高級感はありませんが、F2.8通しの標準ズームで510gという軽さが魅力です。ストラップはただいま好評予約受付中のQuickBuckle斜めがけストラップToughのブラック×ブラウンです。(撮影データ)ニコン D200/Ai AF Micro Nikkor 60mm F2.8D/絞り優先AE(F36、1/1.6秒)/ISO 800/WB:オート/露出補正:0 EV

←撮影会&セミナー修了後、IMAGE STUDIO 109を撮影しました。(撮影データ)ニコン D700/タムロン SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO/絞り優先AE(F2.8、1/25秒)/ISO 1600/WB:オート/露出補正:+0.3 EV

←目黒駅へ向かう途中の変わったお店は定休日でほぼ真っ暗な状況でしたが、ISO 6400に増感してここまで写りました。(撮影データ)ニコン D700/タムロン SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO/絞り優先AE(F2.8、1/30秒)/ISO 6400/WB:オート/露出補正:−0.3 EV

2008年10月26日 12:18 : コメント(4)トラックバック(0)

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コメント(4)

この店は絵になるね。

絵になる店、お味はどうなんでしょうね?

水島さん、詳細なリポート有難うございます。3900万画素に匹敵する緻密なリポートに感謝です。
コップの中の争いに似た、わずかなレンジ幅論争とか、ノイズがどうしたとか解像感がどうの・と言った些末なことは、大型でガツンと行けばなんの問題もないのです。
この様なカメラが安い値段にはなかなか成らないでしょうが、お手軽にレンタルできるようになると良いですね・・。インプレスレンタル作っていただけませんか?(本気で)

佐藤さん、土曜日はありがとうございました。
おかげさまで今後の写真生活に
いろいろ役に立つ実践情報をゲットできました♪

それにしても大型デジタルの威力、すごいですね。
個人レベルでの購入は減価償却という観点で
厳しいかもしれませんが、
カーシェアリングならぬカメラシェアリングみたいな
仕組みがあっても便利かもしれません。

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